甘めな年上彼氏



一生一緒にいれる
なんてそんな
ロマンチックなこと
普通に言っちゃうんだから
向井さんはすごい。


それでもあたしだって
向井さんと
ずっと一緒にいたい
って思っていた。









それからしばらく
向井さんとは会えなかった。

メールとか電話は
してたけど
けっこう忙しそうだ。


だからお母さんが
夜勤の時も
ご飯を作りに行くのを止めた。



「ごめんね、会えなくて。」

電話で話してると
いつもと違う気がして
何だか変な気分になる。


「大丈夫です。」

向井さんに
嫌な思いをさせないように
あたしはいつも
明るく言うようにしてた。







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