甘めな年上彼氏
メールや電話は
毎日のように来たけど
無視してしまう日もあった。
嫌いになったんじゃない。
むしろ好きすぎて
困るくらい好きなんだ。
自分でもよく分からない
気持ちに戸惑う。
ただ気づいてほしい。
それだけなのに…
まるで
自然消滅したかのように
会っていなかった。
戸惑いと
悲しさと淋しさの中で
あたしはその日
向井さんの帰りを待った。
もちろん…
向井さんの家で。
その日は丁度…
バレンタインデーで
ケーキを作って
持ってきた。