倉庫の王様
こうしてると先生が先生じゃないみたい…。



学校にいる先生と別人だよ…。



「先生ってめちゃくちゃ甘い…」

「そう?思ったことしてるだけ」

「先生…違う人みたい…」

「じゃあ呼んで?名前」



先生はそんなに名前で呼んでもらいたいんだろうか…。



恥ずかしくて呼べないって知ってるくせに…。



「早く呼んで?」

「ムリ…」

「あっそぅ。だったら俺にも考えがある」



はいっ!?



なにっ!?



フワッと宙に浮いた体はソファーに。



覆いかぶさって来る先生に焦るあたし…。



「逃がさねぇ」

「ヤダっ…」



超…濃厚なキス…。



あたし…息が止まるかもしれません…。



長い長いっ!!



「呼ぶ?」

「ムリ…」

「強情なヤツ…」



まだすんの!?



本当に…なんだか…苦しいけど気持ちいい…。



「チッ…。早くコーヒー」

「へっ!?」

「いつまでもそんな顔で見つめてんなら泣こうが喚こうがっ…」

「コーヒー!!今すぐっ!!」



先生がよくわからないっ!!



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