倉庫の王様
【遊和】



俺はアホなんじゃないかと思い知った。



生徒相手になんてことしたんだよ…。



って自己嫌悪に陥りつつ、龍ヶ崎のその後が気になりまくり。



家に帰ってからの2連休、全くなにも手につかなかった。



さすがに電話するわけにもいかないし…。



とか思ってたら来てしまった月曜日…。



少しの期待を連れて倉庫へやって来た。



もしかしてアレは夢だったんじゃねぇかって…。



で、いつも通り龍ヶ崎が来て…。



イヤイヤ、現実は受け入れなきゃ…。



憂鬱な気持ちを抱えたままタバコに火をつけた。



「おはよー!!」

「ゴホッ!!お前っ…」

「風邪ひかなかった?」

「あ、あぁ…」



なんで!?



なんでいんの!?



元気そうだけど…。



「あのね、あたし押してダメだったから引くことにするね!!」

「は…い?」

「勝手に好きならいいでしょ?」

「まぁ…」

「もうココにも来ない!!」



なんか…複雑な気分…。



< 36 / 621 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop