倉庫の王様
だけど…なんだろう。



できれば来て欲しくなかった感じ…。



超恥ずかしいじゃん…。



「…………どんな仲?サチの兄貴?」

「彼氏です…」

「じゃああのネックレスの彼!?うわぁ~、サチにもったいねぇ…」



それはなに!?



あたしがチンチクリンだから!?



店長ひどいっ…。



「いつもサチがお世話になってます」

「いえいえ。彼氏さんこそよく面倒見てますね、サチの」

「トロいとことかカワイくて」

「俺、スグルです」

「遊和です」

「名字?名前?」

「名前」



なんか…仲良くなってる感じ?



そうなら初めから顔合わせとけばよかったじゃん!!



って…あたしバカにされなかった?



「やっぱりあの頃のデザインの方がいいよな!?」

「だよな~!!話しわかるじゃん遊和っち!!」

「スグル君、やっぱり趣味合うと思ってた!!」



なぜ…一気に打ち解けられちゃうの?



レジの前で話し込んだふたりをほっといて、閉店の準備をした。



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