倉庫の王様
だけど甘い時間もすぐに終了。



良識のある大人としてサチを親父さんのとこに返さなければ…。



「遅いっ!!何時だと思ってるんだっ!!」

「まだ0時前だし!!」

「早く別れちまえ!!」



一筋縄ではいかない父親に頭下げて…。



次はもっとゆっくりできるようにしよ…。



「またね、先生」

「おぅ!!バイバイのチューしてぇけど父見てっからまた今度な!!」

「先生っ!!」

「あははっ!!じゃっ!!」



これから先にどんなことが待ち受けてるのか全く見当もつかないけど。



だけどこのサチに対する感情を、俺は信じたいと思った。



「もっしも~し」

「真央から聞いたのかよ…」

「教え子に手ぇ出すのはヤバくね~?それよりあの話し、マジ頼むよ」

「祖父ちゃんに聞いとくって」

「まぁそれだけ!!じゃあな、淫行教師!!」

「死ね、トーヤ!!」



なにを言われても。



許されなくても…。



俺はこの恋を暖めたい。



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