WILD ONE ~キミに夢中~
「なら“終わらせ”たらいいじゃん?……振られたら慰めるぐらいはしてあげるよ?」

ねぇ、私上手く笑えてる?

「タキ、お前なに言ってんの?」

アッキーこそそんな顔してなに言ってんの?

アッキーの肩越し、白い背中が振り返る。

ミサキ──

認めるよ。

私はアンタが……羨ましい。

アッキーにこんな切ない顔させるアンタを嫌いだと思う。

けど、アンタにしか出来ない事だから。私じゃ無理だから。

きっちり振ってやってよ……。

気持ち聞いてあげてよ。

終らせてやって欲しい。

お願い──

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