ラストゲーム
「はぁ?他の人間なんてどーだっていいのよ。健さえ無事ならそれでいいの。」



半狂乱で泣き叫ぶ奈央。




10年経っても自己中は、治らなかったらしい。



はぁー、刑事って面倒な仕事だな。




心からうんざりした。




「お辛い所、すみませんでした。今日の所は失礼します。」




私は、その場を立ち去ろうとした。




「あっれー、美佳?何で病院に居るの?」




この馬鹿でかい声は、馬鹿姉だ。




「あんたは、何で居るの?」



興味は無いが一応言葉を返す。




「ちょっと、婦人科に」




馬鹿姉が珍しく小声になる。




「何・・妊娠でもしたの?」



この姉なら有り得る。




私は、顔をしかめた。



「違う、違う。性病の治療。」




性病って・・。




姉がこの世で、恥ずかしいと思うことは、一体何なのだろうか?




私は、この姉の存在がこの世で一番恥ずかしい。




姉よ・・私の前から消えてくれ。



心からそう思った。
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