Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「沙耶さんは何飲む?」
いつのまにかキッチンから戻っていた天馬さんが、声をかけてきた。
「あんまりお酒強くないなら、お茶淹れるけど」
「いえ、飲みます。全然まだまだ飲めます」
必要以上に力をこめて答える私。
ホントはこれ以上飲んだら、酔っちゃいそうだったけど。
もらったビールを勢いよく飲み干すと、「おぉ~っ」と、まわりから声が上がった。
「見かけによらず飲みっぷりいいー」
天馬さんの友達がそう言いながら、こんどはワインを差し出してくれる。
それも一気に飲み干すと、ブドウの匂いが鼻にツンときて
なんだか胸まで痛かった。