Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~
「どうだろ。ナミのことだから朝帰りかもね」
……もぉ~。
せっかくタケル誘ったのに、ナミがいなきゃ意味ないじゃん。
タケルも来るのか来ないのかハッキリしないしさぁ。
じれったい気持ちになっていると、リビングから携帯が鳴り響いた。
でもそれはあたしの携帯じゃなく、沙耶のだった。
「もしもし。……え?」
料理の手を止めて電話に出た沙耶が、眉間にシワを作る。
「ちょっと、なんでそんなことになってんの? ……うん、でもっ……そう、わかった」
電話を切って、ため息をひとつ。
なんだか重~い空気が部屋の中にただよってる。
「どうかしたの?」
そっと声をかけると、一拍置いて沙耶が顔を上げた。