Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

「お疲れさん」

右頬をテーブルにつけたあたしの前に、そっとミルクティーを差し出すテルさん。


「ほんっと疲れましたよ。やっぱりあたし、英語なんかできなくていいです」

「んなこと言ってちゃ、ニューヨークで彼氏できねぇぞ?」

「いらない」

「ふーん」

頬杖をついたテルさんが、ニヤッと笑った。


「そーなんだ、よかった」

「……」



イベントの夜以来、テルさんとはこんな感じ。

微妙な関係。
あいまいだけど、わざと見え透いた会話。


このあやふやな距離感を、それなりに楽しんでるあたしもいたりして。



……ダイスケとは

あれ以来、一度も口をきいてない。



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