Jam Diary ~3ヵ月で何度、トキめきますか?~

披露宴の招待客について上機嫌で語る颯太に、あいまいな相づちを打ちながら聞いていると

さっきの男性のお客さんが、書類を鞄に直して立ち上がった。


「ありがとうございます」

私は小走りでレジに入った。


千円札を受け取り、おつりの小銭をお客さんに手渡す。

お客さんはおつりを受け取って、レジの前を離れる。

最後にもう一度、笑顔でお礼を言う私。


ここまでは、普段と何も変わらない接客の流れだった。


ところが、お客さんは財布をしまうと

私の目を見て、突然ふんわりと笑った。



そして。


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