韓国人店長と私~強がった恋の小さな結末~



その日、いつものように決まったラブホテルに入り、いつものように枕を並べ、一緒に天井を見つめていた時の事。



不意にアキちゃんがぽつりと呟いた。



「俺さ、日本人じゃないんだよね」



それは唐突で、どうしてそんな事を言い出したのか意味が分からなくて。



「またまた、どう見ても日本人にしか見えないし」



隣を見なくたって分かる。



その顔も、言葉だってもちろん日本語。



もし本当だとしたら、一体アキちゃんはどこの国の人だと言うのか。


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