秘密にし・て・ね(後編)

「佳奈、大丈夫なのか?顔色はあまりよくない感じだが」


「うん平気。さっきまで会社の子達が来てくれてたの。その後ちょっと眠ったからなんかすっきりしてるよ」



お父さん、私のために仕事早退させちゃって大丈夫だったのかな?



「ところで佳奈、先生が話があるって言ってたけど・・・・」



「うん、担当医の高杉先生が家族の方に話があるって言ってたの。でも、まだ検査結果が出ていないから多分、結果が出てからじゃないかな・・・・・?先生には両親が来たこと伝えておくね。もしかしたら明日の検診のとき呼ばれるかも知れないから。お母さん達、また明日の朝ここに来てくれる?」


「わかったわ。念のため後でナースセンターに問い合わせてみるわ」



「ねえ、お母さん達今日は何処に泊まるか決まってなかったら私のマンションに泊まってって。狭いけど、ホテルに泊まるより私のマンションの方が良いでしょ?」


「そうね。本当は、ホテルを予約しようと思っていたんだけど、急だったから何もしてなかったのよ。佳奈のマンションならそのまま行けるわね」




そのまま、両親は暫くいたけど、検診の日を先生に聞いてみてから帰るわといって帰っていった。



今日は、病院にいて何にも忙しい事は無いのに妙に疲れた。




ほとんどベッドに横たわってるか座ってるかどちらかなのに・・・・・。




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