彼がくれたもの

―入学式―

 

 今日は、高校の入学式
 新しいスカートをひざ上まで上げて

 髪の毛を整えて、メイクして、はりきって
 家を出た。

 

「あ!ユナ〜!おはよっ!早くいこーよー」


 「おはよーユウ。うん!いこ!」


 彼女は山岸ユウ
 ショートカットの明るい茶色の髪が
 よく似合うかわいい女の子

 ユウとは小学校の頃からの親友だ。

 

「今日から高校生かぁー、なんか緊張するね!ユナ」


 「そうだね、新しい友達いっぱーいつくらなきゃ!」


 「うん!それにかっこいー彼氏も見つけないと!」

 「そーだね〜」



 私達には中学の頃付き合っていた彼氏がいたけど、
 日がたつにつれて愛情がうすくなってしまったから
 違う高校行くのが決まったとき、二人とも別れた。


 そして、慣れない道を進んだ。
< 2 / 26 >

この作品をシェア

pagetop