G i f t ~ギフト~
忘年会の涙
当日。


私はカラカラ落ち葉が地面を引きずってる音を聞きながら駅前に降り立った。


『天気良くて良かったぁ!』


昨日はこれでもか!って雨降ってた。


それが一転して快晴。


もう冬だけど秋晴れって感じの丁度いい暖かさ。


『さてぇ!!今日は飲むぞ!!出し物終わったら・・・』


駅前の広場を歩いてると、なんだかイベントがあるような雰囲気。


小さめだけどステージが用意されてて、テントも3つぐらい張られてる。


テーブルに椅子も。


『この次期イベントあったっけ?』


特に気にする事なく駅前広場を後にした私。


駅前広場を抜けて少し路地を入った所にあるタケルの店。


カランッ♪


『・・・・・・・ん?』


カランッ♪


一度開けた扉を再び閉めた私。


『ここ。タケルの店でいいんだよね?うん。合ってる』


先程中を覗いたら人が一杯居た。


でも。ここはタケルの店。


しかも『本日、貸切』ってプレートも引っ掛かってる。


『・・・料理の業者の人とか?運んでる最中?あれれれ?』


カランッ♪


再び扉を開けてゆっくり中に入ってみた。


周りを見渡すと人・人。


元々狭いタケルの店はある意味ギュウギュウ詰め。



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