G i f t ~ギフト~
『俺が居れば吹雪は死なないって言った人誰?春人じゃなかったの?言った本人がこれでどうすんのさ?』


「・・・ごめん」


『まぁ。あれだ・・・これからの、先を見ようよ?』


暗い話題から、明るい話題へ・・・


「絶対、俺等の子だったら不良になるよね?」


『・・・いや。逆にしっかり者かもよ?うちの様に!』


「・・・・・・はぁ?」


おい!そこ否定するな。


私は彼の部屋で2人でソファに座り「結婚後」の事を語った。


『子供は2人で十分かな?』


「え~。5人は欲しいよ」


『・・・多すぎでしょ?5人産んで、5人とも春人みたな子供だったら困るし』


「はぁ?どういう意味だよ?」


『あはははっ。そのまんまの意味。しかも全員男だったらやばいね。女、泣かせる様な男に育つよ!』


「ひでぇ・・・」


頬をぷぅーと膨らませてる彼。


その空気の入った彼の頬を指先でツンツンして空気を抜く私。


そんな私の腕を掴んで彼は、


「もう、泣かせないけどね?・・・あっ泣かせるかも?」


と意味不明な言動を取った。


「感動の涙に嬉涙・・・やっぱり喧嘩して泣かせる事もあるかなぁ?まぁ、俺とお前だしな?」


『・・・そりゃそうだ』


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