オレんちの兄さん2
「一ヶ月、何して過ごそうかな……(ブツブツ)」
……………。
「何にもすることないな……(ブツブツ)」
………………………。
「……いねーよ」
「………へっ?」
「だーかーらっ!
彼女なんていないっつってんの!」
予想以上の落ち込みっぷりを見せる兄さんがなんだか可哀想に思えてきて、
オレは本当のことを打ち明けた。
ガシッ。
「ホントか、アサヒ!?」
「……そんなことで嘘なんてつくかよ」
オレの返事を聞いているのかいないのか、兄さんはさっきと打って変わってキラキラした目でオレを見つめている。
その手にしっかりと、オレの右腕を掴んだまま。
「それじゃあ問題ないだろ?
俺の考えた毎日外食計画!」
メチャメチャ嬉しそうな所に水を差すようで悪いんだけど……
「問題ありまくりだ」
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