SunFlower―恋の花が咲くまでー

「じゃあ、向日葵ホームルーム終わったらね?」

『あ、うん…』

「待てよ!梨優…」


あたしに一言言った後、呼び止める龍君の横をまるで聞こえなかったかのように通り過ぎる。


「おい佐伯!何固まってんだ?早く席着け!」

「…みっちゃんのバカ!!」

「はぁっ!?お前まで職員室に来たいのか?」

「いや…ごめんなさぃ…」


トボトボと席に戻って行く龍君を見て太陽君が一言…


「俺、もしかしてマズイ事行った…?」

『う、う~ん…』


太陽くんが悪い訳では無いけど…。

う~ん…。

肯定も否定も出来ず唸るしか無かった。


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