【完結】不良彼氏の甘い誘惑

side爽真

「爽真君……」


亜季が俺に視線を向けて口を開いた。





「あ?」


「……ごめんなさい」



亜季は俺に頭を下げた。




「は?何謝ってんだよ」

「あたし……勘違いしてたんだ」


「勘違い?」


「……うん」



俺がそう聞くと、亜季は小さく頷いた。







「……勘違いって?」


「あたし、爽真君はお姉ちゃんのことを捨てたんだって……勝手に思い込んでたの」



亜季はそう言って俯いた




……はあ?!


俺が沙紀のこと捨てたと思い込んでた?!






おいおい、勘弁してくれよ。


俺が沙紀を捨てる訳ないだろ。





あんなに好きだったんだからさ……。


まあ、他の人から見たらそう見えるかもしれないけど。



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