詩人のDNA

夕暮れ

焼き芋屋の音がすれば

友人は散り散り

烏が鳴けば

陽もかたぶく


帰るのが嫌で

だらだらと歩き

木を見ればさすったり

川を見れば手を浸したり
獣を見れば嗅いだり

山を眺めたり

葉をかじったり


友人は何故

帰るのか考えたり

結論は出ず

さぶいので

仕方なく帰る
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