地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐

耳元で何度も『可愛い』と囁かれて

あたしの顔は、りんごより赤くなった。





見上げた陸は、あたしの大好き笑顔で笑ってくれてて…



本当に…『夢じゃないのかな?』と疑った。




絶対に、手が届かない人だと思ってたし


こうやって笑顔を向けるのは、あたしじゃないと思ってたから…。



学園の王子様の陸


全校女子生徒の憧れの的


毎日必ず一人は、告白されてる



そんな人が、自分を選んでくれたとは…何だか信じられない。





今にも、消えていきそうに感じる。



怖くなって、絡めた手を離し

陸の顔に触れた。




「ん?…どうした?」



陸の頬を指で撫でる。
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