地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
*第五章*

†合同体育授業

―――――――――――――――
―――――――――――
――――――――――
午前7時00分




「いただきます。」


手を合わせて箸を取り、朝食を食べ始める。




お味噌汁をすすり、ご飯を口に運ぶ。




朝のニュースを耳で聞きながら

ご飯を進めていく。




「……杏樹。

首筋は、季節外れの蚊に刺されたの?」



「!?……ぶぶっ!!」


目の前の椅子に座っているお母さんが突然言う。

あたしは、口に含んでいたご飯を吐き出した。




「ゴホッ…ゴホッ……!」


ご飯が気管に入って咳込み、呼吸が苦しくなる。


「あーあーあー…はい、お茶」



呆れたような声で母から渡されたお茶を、一気飲みした。



ガタッと湯のみを、テーブルに置く。


「ハァ…ハァ……!

お母さんっ!!」


「なあに?」


「変なこと言わないで!」
< 249 / 698 >

この作品をシェア

pagetop