地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


昼食を済ませたら、また撮影が始まる。



大輝君は撮影が終わったんだけど、「今日はもう学校がないから」と、あたしにくっついて来た。




「午後からは咲さんも来るんだよね…」





スタジオに入ると、もう咲さんがいた。



「杏ちゃん、お疲れ様!」

「咲さんの方がお疲れ様です」


ニコッと微笑んだ。

咲さんがいる時間帯は、パシリ扱いがない。


ちょっと楽になる♪

休みもないと、あたしが倒れるし…




「あらっ…大輝君も一緒?」


手を繋いでいた大輝君を見る咲さん。



「…こんにちは」

小さめの声で咲さんに挨拶を返すと…あたしの後ろに隠れた。



「杏ちゃんにべったりなのね?」

「……そうですかね?」


あたしは首を捻った。
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