地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐



固まってる陸をよそに、あたしは喋り続ける。



「骨密度は良いって、病院で言われたもん♪
簡単には骨折しません♪」


ニコニコと笑った。



「……そっちの意味じゃねぇよ」



固まっていた陸がようやく動き出す。




首筋に顔を埋めて、ため息をつかれた。


「…大輝君みたい♪」


同じことをするので、あたしは無意識に陸の頭を撫でた。


「大輝……って誰?」

「ん…?子供モデルの男の子♪
めちゃくちゃ可愛いんだよっ藍鬼が少し大きくなったみたいで!」



色素の薄いフワフワの髪に、クリクリとした大きな目…あの容姿で抱き着かれたら……抱きしめちゃう!




「本当に可愛いんだよっ!」


大輝君について喋っていると…
< 331 / 698 >

この作品をシェア

pagetop