地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
固まってる陸をよそに、あたしは喋り続ける。
「骨密度は良いって、病院で言われたもん♪
簡単には骨折しません♪」
ニコニコと笑った。
「……そっちの意味じゃねぇよ」
固まっていた陸がようやく動き出す。
首筋に顔を埋めて、ため息をつかれた。
「…大輝君みたい♪」
同じことをするので、あたしは無意識に陸の頭を撫でた。
「大輝……って誰?」
「ん…?子供モデルの男の子♪
めちゃくちゃ可愛いんだよっ藍鬼が少し大きくなったみたいで!」
色素の薄いフワフワの髪に、クリクリとした大きな目…あの容姿で抱き着かれたら……抱きしめちゃう!
「本当に可愛いんだよっ!」
大輝君について喋っていると…