地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


つらつらと、違うことを考えていたら…



「……っ……ひゃ…!?」


背中から、陸の手が入って来た。



「…やっぱ痩せた。ちゃんとメシ食ってる?」


「………一応ね?」



ホントは、あんまり食べてないんだけど…嘘をついた。



「…食ってねぇな。」

「………バレた?」

「杏の顔を見ればわかる」

「…………。」



なんでわかるんだろう…?

柚莉にさえバレてないのに…。



「……じゃあ…食欲が湧くように、運動しようか?」


「……運動?…何するの?」


首を傾げる。



二人でなら…室内競技かなぁ…?


バドミントン?卓球?



しかし、あたしの予想は全て外れることになる。
< 333 / 698 >

この作品をシェア

pagetop