地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐
つらつらと、違うことを考えていたら…
「……っ……ひゃ…!?」
背中から、陸の手が入って来た。
「…やっぱ痩せた。ちゃんとメシ食ってる?」
「………一応ね?」
ホントは、あんまり食べてないんだけど…嘘をついた。
「…食ってねぇな。」
「………バレた?」
「杏の顔を見ればわかる」
「…………。」
なんでわかるんだろう…?
柚莉にさえバレてないのに…。
「……じゃあ…食欲が湧くように、運動しようか?」
「……運動?…何するの?」
首を傾げる。
二人でなら…室内競技かなぁ…?
バドミントン?卓球?
しかし、あたしの予想は全て外れることになる。