地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


スタジオ内から、挨拶が返ってくる。





他にもモデルさんいるのかな?



キョロキョロと、周りを見るが、モデルさんらしき人は、


咲さん一人だった。




「杏ちゃんは、そこに座って見てて♪」

「あ、はい。ありがとうございます。」


ペコッと頭を下げて、椅子に腰掛けた。





「雑誌の撮影って…

“KISS”以来だなぁ…」



あの時は、仕事だったけどね!



カメラマンに取り付いた妖怪を調伏したんだよね。




柚莉は、モデルとして参加したんだっけ?




懐かしいなぁ…♪



もう半年くらい前だもん。



あの頃は、


まさか陸を好きになって

付き合うことになるとは考えてもみなかった。



人生…何があるかわからない…
< 61 / 698 >

この作品をシェア

pagetop