地味子の秘密 其の弐 VS金色の女狐


顔を見合わせた。


今……なんて……?

陸にアザ………?




パッと方向を変えて、咲さんがスタジオに入る。

続くように、あたしも入った。



「えっ…?」

入って陸を見た瞬間…体が固まる。


なんで……?



「陸っ…!?」


咲さんが駆け寄り、陸の体を見た。




「どうしたのよ………コレ…」

「俺だってわかんねぇよ…急に…」


そう言って自分の体を見る。


周りの男女モデルが、キャーキャー騒いで……



「そんな…どうすれば良いの?」



陸の首から肩…腕にかけて、黒い文字列が描かれていた。





ゆっくりと陸のところまで行く。



「あっ……」

顔を上げた陸があたしに気付いた。
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