ガンバレ、男子!

買い物


城川の文化祭もあと2週間と迫ったある土曜のこと。

俺と啓太は、久々に街をブラブラすることにした。文化祭に着ていく服も見たかったし…まあ、暇だったし、ちょっとした気晴らしのつもりだった。

最近、メールも来ないしな…。

少し前から、パッタリちひろからメールが来なくなっていた。俺が送っても、何となく素っ気ない返事ばかりだ。朝も何故か会えない日が続いていた。

俺、何か、気に触ること、したかなあ…?

そうは言っても、会ってさえいないんだから、気に触りようがない。メールの履歴だってチェックした。けど、思い当たることは何もなかった。

多分、忙しいせいだよな?

そう自分を納得させることにした。でも、ひとりでいると、どうしても考えてしまう。

それで今日は、啓太を誘って遊びに出たのだ。

飯を食い、ちょうど駅近の店に入ろうとした、その時。

「あれ、陸くんじゃない?」

名前を呼ばれた。

振り返ると、笠原さんと…ちひろだった。

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