ガンバレ、男子!

「わ。2人とも、可愛いね~!俺、私服って初めて見たかも。」

啓太は、言いにくいことを、実にあっさりと言う。

俺も、口には出せなかったものの、同意を示すために、コクコクと頷いた。

そんな俺たちを見て、笠原さんは面白そうに笑いながら、ありがとう、と言った。

ちひろは、というと…なんだかいつもと様子が違う。一応、俺たちの言葉に反応はしているのだが、表情が、硬い。

あ、れ?やっぱり、変、だよな?

啓太を見ると、やはり不思議そうな顔でちひろを見ていた。…でもそこは追及しないことにしたらしい。何も言わずに、笠原さんに向き直った。俺もそれに習い、しばらくは気がつかないふりをすることにした。

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