ガンバレ、男子！

「・・・で、尚登は、どこまで話したわけ・・？」

俺は、心配になって、恐る恐る聞いてみた。

「ふふ。ま、その辺は、ご想像にお任せしまーす。・・・でね、その大作戦のことなんだけど・・・。」

笠原さんの様子で、尚登は知っている限りのことをしゃべっちゃったんだって、想像できた。

これで、ちひろにもばれちゃうのか・・・。無理かもしれないけど、いつになるかもわからないけど、自分の口で告白したかったなあ・・・。

「ね、陸くん、聞いてる？」

「え？」

「・・・もしかして、私が、ちいちゃんにしゃべっちゃうんじゃないか、とか思った？」

「え、いや・・・」

「言わないから。安心して？自分の気持ちは自分で言わなくちゃ、伝わらないもの。でも・・・ちいちゃんの鈍さには・・・覚悟してよ？」

「・・・鈍いんだ、って言うのは、分かってる、と思う・・・。」

笠原さんは、ちょっと笑うと、頑張ってね、と言った。