ガンバレ、男子!

そこで弥佳は急に身を乗り出した。

「それにしても、陸くんも啓太くんも、優しいし、カッコいいよね―。尚登くんも女の子みたいに可愛いし、小林くんだってワイルド系で素敵だし。あの四人って、かなりいけてると思うんだけど」

「そうね。確かにみんな、カッコいいかも、ね…。」

「優雅もそう思う?ね、優雅なら誰?誰がいいと思う?」

「私…?私は…。」

「…啓太くんは?」

「…良く分からない。中嶋君も、いい人だと思うけど…。」

「あれ、優雅、進歩したねえ!」

「だ、だって!…優しい、ってことは分かるもの。」

「そっかあ…。でもまだ苦手?」

「ん…最近は、そうでもない、かな…。あっ、…でっ、でも、好きとかじゃ…!」

「わかってるってば!そんな赤くならないの!」

そう言って、今度は私に向いた。

「ね、ちいちゃんは?誰が素敵だと思う?」

「ふぇっ?」

矛先がこっちに向くとは思っていなかった。思わず動揺して、声が裏返ってしまった。

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