ガンバレ、男子!
「はいっ!兄がひとりいます。征開学院高校の一年生です。」
「どんなお兄ちゃんなの?」
優雅が、私から、じゃがバターを取り上げて聞いた。
「お兄ちゃんは、見た目はちょっと怖いけど、本当は優しくて・・・。柔道をずっと続けていて、強いんですよ。」
愛奈は自慢げに言った。
「お兄ちゃんのこと、大好きなのね?」
優雅がほほ笑みながら、愛奈の頭をポンポンとなでた。
「はい・・・・・。」
恥ずかしそうに視線を動かした、その時、ぽかんと口を開けてある一点を見つめた。
「お兄ちゃん・・・・?」