ガンバレ、男子!
・・・や、やっぱり啓太との仲を誤解しているんだろうか・・・。
俺は必死で説明したけど、もしかして、逆効果だったかもしれない。俺の慌てている様子を、ちひろは不思議そうに見つめ、そしてニコリと笑って言った。
「陸くんって・・・、か・・・面白いね。」
ドキン・・・!
俺の心臓は跳ね上がった。不意打ちの笑顔だった。
ドキドキドキドキ・・・・
「・・はは、ありがとう・・・。」
まともに顔を見られなくなり、視線を落とすと、ちひろの足が目に入った。鼻緒のところが赤くなり、痛そうだった。ちょっと血がにじんでいた。
「あれ、足・・・・。」