禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「神楽には内緒だよ!?絶対に誰にも見せるなって、念を押されてるから。」



ニコッと笑った。



「そんなモノ、見ちゃっていいの?」



「今見せなかったら、きっと、オレも後悔する。奏凛ちゃんの心の行き場がなくなったら、一番悲しむのは神楽だから。」



「ありがとう…もしかして、コレを届けにきてくれたの?」


「ああ……それと、もし奏凛ちゃんが辛くて仕方なかったら、うちに来るといい。奏凛ちゃんが一緒に住むなら歓迎するよ。」



そう言うと、部屋を出て行こうとした。

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