禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
…奏凛の母親は、認知しなければ、全てを公表する。



実の父親とデキてる娘。



神楽の家は、近親相姦だって。



オレはそれでも構わない。



でも、奏凛はどうなる?



陰口叩かれ…名誉しか考えていない身内からは、無理矢理引き裂かれるだろう。



また施設に逆戻りか。



オレ達は、会うことも許されないだろう。



アイツのいない生活なんて。



考えもつかない。



あの髪に…


あの頬に…



奏凛の全てが…



オレは欲して仕方がない。

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