禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
苦しくならないかな?



神楽に会ったとき、ちゃんと父親として見れるかな?



全てをできる自信がないのが本音。



他の誰かに恋をした方が、神楽も楽なのかな?



カラオケの間、ずっとそんな事ばかり考えてた。



気づくと宮埜の車に乗って、英里奈の家の前で止まってた。



「じゃあ、宮埜さん、ちゃんと奏凛を送ってくださいね。」



そう言いながら、家の前で英里奈が手を振った。



「大丈夫。じゃあ、またね。」



宮埜がそう言って手を振ると、車は走り出した。



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