禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「いいの。放課後で。」


タイミングよく、チャイムが鳴ってくれた。


「今夜のメールが楽しみだ。」


そう言いながら、前を向いた。


「あ…ごめんね。」


申し訳なさそうに、晴沢に小さな声で謝った。


「大丈夫。いいの?サボりたいんじゃないの?」


そう言いながら、ドアを指差した。


「いいの。…放課後で。」

「そうか。」


そのまま、普通に授業が始まって。

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