禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~

「じゃあ、泣いてた方がよかった?」


「…いや。」



宮埜の顔は渋いけど、口元が笑ってる。



そんな顔見てたら、こっちまでおかしくなってきて。



あたしまで釣られて笑っちゃう。



結局、黒いドレスを買って。



「これで真珠のネックレスでも付けて、場違いな空気流そうかな?」



なんて、嫌味を言った。



「怖いな~。オレが結婚するときも、そんな怖い女が来そうだ。」



シミジミ語った。



「喪服とかの方が、リアルに怖いけどね。」


「奏凛ちゃん…怖すぎだよ。」



なにか想像したみたいで。



眉間にシワが入ってた。


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