禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「居心地がいいか。だろうな。神楽には見せられないもんな。タバコ吸ってるお人形なんて。」



「うるさい。」



バチンッ!!!



宮埜の肩を叩いた。



「ごめん。でもさ、神楽は悪いやつじゃないから。心配なだけだよ。」

「何を心配するの?」


「色々とな…。」



何かを知ってるような口ぶり。



「宮埜、何か知ってるんでしょ?」



キッと、宮埜をにらんだ。



「…神楽に聞け。アイツが言いたくないことをオレの口からは言えない。」

「なにそれ?教えてくれてもいいじゃん?」


「ダメ。」



神楽に聞けたら、宮埜なんかに聞かないのに。

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