禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「せっかくの誘いだ。ほら、自分で脱いでみろ。」



ドカッ!!



ベッドの上に放り投げられた。



「違うってば!!」



ベッドから立ち上がろうとしても、体が動かない。



腕を組んでドアの前に立ちながら、無言で見つめるその神楽の目が怖い。



何かを見透かしているようで。



「どうした?ボタンをひとつづつ外して、全てを見せてみろ。」

「…できるわけないでしょ?」



声も体も震えてる。



「早くしろよ。」



冷たい一言が、ナイフのように胸に刺さる。



どうする事もできなくて、震える手でボタンを外していく。

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