禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
逃げたくても、後ろは壁。



男達がにじり寄ってくる。



「ヤッ!!!」



押さえ込まれて、押し倒されて。



制服の引き裂かれる音が聞こえる。



力いっぱい押さえつけられて。



抵抗なんて出来ない。



されるがまま。



こんなの、神楽で慣れてるはずなのに。



怖くて気持ち悪くて。



涙が止まらない。



「やっぱり、悲鳴は聞こえないとつまんないな。」

「本物のお嬢様をヤレるなんて、おいしい仕事だ。」


「待てって。オレが一番先だろ?」



勝手に男達が話してる。



唇をかみ締めて、ギュッと目をつぶった。






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