禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
玄関を出ると、神楽の運転する車が止まってる。



ためらうこともなく、助手席に乗り込んだ。



会話のない車の中。



これもいつものこと…。



話すことなんてないし。



学校まで20分。



沈黙のまま着いた。



「ありがとう。」



言葉に感情がこもってたか分かんない。



「気をつけろよ?」

「うん。」



車を降りると、振り返ることもなく新しい校舎に入っていった。


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