恋愛ごっこ
「ん・・・。」

目がぼやける。

時計をみると4時になっていた。

(結構寝たな。)

ピンポーン

そのときチャイムがなった。

「はーい。」

そこには凛が立っていた。

「やっほー☆大丈夫かい?凛様がお見舞いにきてやったぞ。」

「入って。」

「おじゃましまーす!あれ?お父様とお母様は??」

「仕事。」

「そっかぁ。・・・あっこれプリントとノート。」

「ありがと。」

「2階いって右の部屋はいってて。」

「りょーかい!!」

バタバタと音を立てて行った。

ひかるは紅茶を入れてもっていった。

「ひかりんの部屋広ーい。今度泊まりにくるね!」

「いい。」

「なんで?いいじゃん。枕投げしようよ。」

「だめ。」

「ぶーーー。」

凛はほっぺたを膨らませてすねてしまった。

「・・・・ぷっ。・・・あははは。」

「あっ!ひかりんが笑った☆」

「人間だもん。」

「素直じゃないねぇ、ひかりんも。」

「素直じゃなくて結構。」

「冗談だよ☆」

「あたし凛のこと誤解してたかも。」

「なにが?」

凛が紅茶を飲みながら不思議そうに聞いた。

「最初に会ったとき、この子しつこくてうっとおしいと

 思ってたけど、そうじゃなかった。」






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