DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



「あの娘のことは残念だったが、あまり気に病むな。どうしようもないことだ……」

帰り際にボルグがなだめるようにそう言った。

「ええ、大丈夫です。知らせてくれてありがとうございました」

「いや、助けた命が失われるのはつらいもんだ」

礼を言うアレックスに背を向けたボルグが一言

「戦争なんてのは、本当にろくでもねえな……」

つぶやくように残した言葉。

その晩、眠りにつこうと入ったベッドの中で、その言葉が頭の中をぐるぐるとまわった。

生まれる以前から続く戦争。

確かにこれが全ての元凶かもしれない。

今はいつ終わるともしれないが、いつか終わりが来るのだろうか?

もし終わった時には自分はどうなるのだろう……


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