DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
膝に置いていた拳を握り締める。
(まだ、言えない……)
ボルグは開きかけた唇を、ぐっと噛んだ。
まだ映像で見ただけに過ぎない。
憶測だけでこの青年を混乱させたくはない。
……そう思った。
それに、自分の憶測が正しければ。
この件はかなり重い事実と、自らの信念すら揺るがしかねない程の裏黒い暗さも持ち合わせている。
安易に口にすべきではない。
――せめてこの肉眼で確かめるまでは……