呪いと祝福
いきなり「わたし」の耳に、人の騒ぐ声が聞こえてきたんです。

例えるなら、ラジオみたいなガチャガチャした声。

うるさいんですけど、Kは寝たまま。

「わたし」は耐え切れず、Kを起こし、

「ねぇ、何かウルサイんだけど」

「ああ…。ラジオ、録音してるから…」

と言われ、納得。

すると声はプツッと切れ、静かになりました。

「わたし」はほっとして、再び就寝。

ところが翌朝、そのことをKに話すと、思いっきり引きつった顔をされました。

「…覚えていないんだけど」

………はい?
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