D U S H ! !



始まっていた歌。

ギターを掻き鳴らし、盛り上げる。


とんで、とんで、手を挙げて

「ヤマトー!!」なんて声も聞こえた。

ライブ会場内が熱くなっているのに、

そんな、ただ単に馬鹿な歌だったのに、

ユカの瞳は、濡れていた。


それを見てしまった俺は、思わず心がビビってしまって。

心臓ばくばく。



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