D U S H ! !



「オレの~♪」

「は、お前のじゃねえし」

「そうだ。鮎川はもっと他に似合う人がいる!!」

「…そう?」

「そう!!」


「そうかあ~?」

なぜか鮎川はデレデレ。未来の彼女でも想像したのか?
その気になったな、よかった。一安心。


俺は必死だった。

やべえ、これは一目惚れかもしれない。


「カイジ、お前はどう思う」

的確なアドバイス、頂戴。


「かわいいと思う。普通に」

「そうか。俺と釣り合うと思う?」

「うーん…。彼女の歳にもよるな。」

「そうだな」


「なになに、なんでそんなにカイジは上から目線なの」

「なんだよ鮎川。カイジさんにそんなこと言っていいと思ってるのか」

「そうだ鮎川。オレにそんなこと言っていいのか」


「は、意味わかんね」


両手を広げ首を横に振る鮎川に、俺は一発かましてやった。



「カイジさんはな、彼女がいるんだ」




< 45 / 346 >

この作品をシェア

pagetop