エリートな貴方との軌跡
誓いの地と、出発の時に



愛って、何なの・・・?



恋愛ごっこをしていた昔の私には、到底知り得ぬ言葉だった。




だけれど、貴方との出会いが私を変えてくれたの。



修平さんを愛して、貴方に愛されて、ソレが自信に繋がったから…。




その彼こそがエリートと目される、私の上司の黒岩 修平――



ダークグレイの瞳を持つ彼は、私の大切な最愛のヒト・・・




2年の別離は貴方への想いをさらに濃くして…、少しだけ強くなれたけれど。



もう離れるなんてムリなの…、2人で共に道を歩いて行きたい。




だから二度と、離さないでいてね・・・






「…報告は以上ですが、如何でしょうか?」


「そうだな・・・」


「っ・・・」


窺いながらサンプル品を差し出せば、それをジッと捉えられるから。



不謹慎にも鼓動がひとつ、ドキッと高鳴りを告げてしまう…。




< 1 / 278 >

この作品をシェア

pagetop